Tableauで日付範囲のフィルターを年月単位で作成する方法【Tableauノウハウ】
Tableauユーザーの皆さん、こんにちは!
Tableauで日付範囲のフィルター(スライダー)を使おうとすると、見た目上は「年月」のフィルタでも、内部的には「年月日」まで考慮されてしまい悩んだ経験はないでしょうか?
例えば下図のように、スライダーの開始年月は「2021年4月」なのにグラフの開始が「2021年5月」になっており、フィルターの編集画面を見ると「2021/04/24」が開始日になってしまっています。
そこでこの記事では、日付範囲のフィルターを年月単位で正しく作成する方法をご紹介します。
- 日付範囲のフィルターを年月単位で作成する方法を知りたい人
- Tableauの新たな技術の習得をしたい人
- 業務でTableauを使う「データアナリスト」という職種に興味がある人
この記事を参考に、Tableauで簡単に日付範囲を設定できるようにしていきましょう!
Tableauのスキルを向上させる最も効率的な方法は、実務経験を積むことです。
そのため、スキルアップが見込める会社に転職をしてTableauに関する様々なプロジェクトを経験していくのがおすすめ。
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完成イメージ
完成イメージは上図のとおりです。
1クリックで開始年月と終了年月の選択画面が開き、それぞれ選択して年月表示を元に戻すと、データが開始年月〜終了年月で正しく絞り込まれています。
Tableau Publicにも完成形を公開していますので、是非あわせてご覧ください!
Tableauで日付範囲のフィルターを年月単位で作成する手順
それでは実際に、Tableauで日付範囲のフィルターを年月単位で作成する手順を、順を追って解説していきます。
手順1:オーダー日を文字列型に変更する
新しい計算フィールドの作成から、オーダー日を文字列型に変更します。
★オーダー日_文字列型
LEFT(STR([オーダー日]),4)+’年’+MID(STR([オーダー日]),6,2)+’月’
手順2:開始年月のシートを作る
開始年月を選択するためのシートを作成します。
[★オーダー日_文字列型]を、行シェルフとマークカードの「テキスト」にドラッグ&ドロップしましょう。
手順3:終了年月のシートを作る
「開始年月」シートを複製し、シート名を「終了年月」に変更します。
手順4:開始年月用パラメーターを作る
以下のように、開始年月用のパラメーターを作成します。
- 名前:★開始年月用パラメーター
- データ型:文字列
- 許容値:すべて
手順5:終了年月用パラメーターを作る
[★開始年月用パラメーター]を複製し、名前を「★終了年月用パラメーター」に変更します。
手順6:表示期間のフィルターを作成する
設定した期間に絞られるように、各シートにフィルターを追加します。
以下のように新しい計算フィールドを作成しましょう。
★表示期間
[★開始年月用パラメーター]<=[★オーダー日_文字列型]
AND
[★オーダー日_文字列型]<=[★終了年月用パラメーター]
[★表示期間]をフィルターに追加し、「真」に✓を入れます。
また、適用先ワークシート>選択したワークシート から、ダッシュボードで使用しているシート(グラフ)をすべて選択しましょう。
手順7:ダッシュボードで水平コンテナ①を作る
ダッシュボードに移動します。
左下の「浮動」をクリックしたうえで、「水平コンテナ」をダッシュボード上にドラッグ&ドロップし、コンテナ内に「開始年月」シートと「終了年月」シートを追加します。
手順8:ダッシュボードで水平コンテナ②を作る
もう一度「水平コンテナ」をダッシュボード上にドラッグ&ドロップし、コンテナ内に下記5項目を追加します。
- テキストオブジェクト:「<パラメーター.★開始年月用パラメーター>」
- テキストオブジェクト:「〜」
- テキストオブジェクト:「<パラメーター.★終了年月用パラメーター>」
- 空白オブジェクト
- テキストオブジェクト:「▼」
手順9:開始年月のパラメーターアクションを設定
開始年月のパラメーターアクションを下記のように設定します。
- 名前:開始年月パラメーター
- ソースシート:ダッシュボード内の「開始年月」
- ターゲットパラメーター:★開始年月用パラメーター
- ソースフィールド:[★オーダー日_文字列型]
- 集計:最大値
手順10:終了年月のパラメーターアクションを設定
終了年月のパラメーターアクションを下記のように設定します。
- 名前:終了年月パラメーター
- ソースシート:ダッシュボード内の「終了年月」
- ターゲットパラメーター:★終了年月用パラメーター
- ソースフィールド:[★オーダー日_文字列型]
- 集計:最大値
手順11:水平コンテナ①と②を適切に配置する
水平コンテナ②の下に水平コンテナ①を配置します。
また、必要に応じて以下のように体裁を整えましょう。
- テキストオブジェクトの追加(▼表示期間)
- シートタイトルの非表示
- 各オブジェクトの幅の調整
手順12:ナビゲーションオブジェクトを配置する
左下の「浮動」をクリックしたうえで、「ナビゲーション」をダッシュボード上にドラッグ&ドロップします。
また、ナビゲーションの▼>[表示/非表示]ボタンの追加 をクリックします。
以下のようにボタンの編集を行いましょう。
- ダッシュボード項目の表示/非表示:水平コンテナ(※開始年月の1つ上にある方)
- ボタンのスタイル:テキスト
- 表示アイテムのタイトル:(半角スペース)
- 非表示アイテムのタイトル:(半角スペース)
- バックグラウンド:なし
表示/非表示ボタンを、水平コンテナ①と同じ場所に配置します。
最後に、「ナビゲーション」自体は不要なので削除しておきます。
手順13:完成(検証)
以上で完成です!
ダッシュボードに戻って以下の順に操作を行い、正しく期間が絞り込まれるかを確認しましょう。
- [表示/非表示ボタンの追加]をクリック
┗Tableau Desktopの場合は、「Alt+クリック」 - 設定したい開始年月と終了年月をクリック
┗下図の例では、開始年月:2023年4月、終了年月:2024年3月 - [表示/非表示ボタンの追加]を再度クリック
┗Tableau Desktopの場合は、「Alt+クリック」
まとめ
この記事では、Tableauで日付範囲のフィルターを年月単位で作成する方法について詳しく説明しました。
手順に沿ってTableauを操作していくことで、初心者でも簡単に日付範囲のフィルターを年月単位で作成できるようになるでしょう。
ぜひこの方法を活用して、ダッシュボードで日付の範囲を自由自在に変更できるようになりましょう!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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