現役データアナリストが統計検定2級に一発合格した体験記!【おすすめの学習方法も解説】


統計検定2級に興味があるけど、どう勉強を進めたら良いかわからないわ。。



統計検定2級に合格するには、どれくらいの時間がかかるのかな…?
データアナリストをはじめとしたIT人材としての市場価値を高めたいものの、「そもそも統計が苦手…」「何から勉強すればいいのかわからない…」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
統計検定2級は、統計の基礎を体系的に学び直したい人やスキルを客観的に証明したい人にとって、非常に有効な資格です。



僕も未経験からデータアナリストに転職した後、知識の土台を固めるために受験して、見事一発合格しました!
この記事では、データアナリストの僕が統計検定2級に合格するまでのリアルな体験談やおすすめの学習方法を詳しくご紹介しています。
- 統計検定2級の学習方法に悩んでいる人
- 統計検定2級に一発合格した人の勉強方法を知りたい人
- データアナリストとしての市場価値を高めていきたい人
ぜひこの記事を参考に効率的に勉強を進め、統計検定2級の一発合格を勝ち取りましょう!
データアナリストってなに?という人へ (タップで開く)
データアナリストとは、数字やデータを使って会社の意思決定をサポートする職種です。
つまり、集めたデータを整理・分析して、役立つ情報を導き出すのが役目です。
基本的にはパソコンに向かっての作業が中心で、場所を問わず自由な働き方ができるのが特徴です。
詳しく知りたい人は『データアナリストとはどんな仕事?』をご覧ください。


データアナリストは収入も高く、リモートワークやフレックス勤務など自由度も非常に高いので、みんなにおすすめしたい職種です。
未経験からデータアナリストに今すぐなりたい人は、転職エージェントを使うのが圧倒的におすすめ。
ちなみに僕自身は、リクルートエージェントを使って未経験からデータアナリストへの転職に成功し、年収も108万円以上アップしました。



フルリモート勤務になったおかげで、地獄の満員電車からも解放されました…!
そして2年後には、マイナビ IT AGENTで二度目のデータアナリスト転職。年収を57万円以上アップさせて今に至ります。
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ただ、他にもデータアナリスト転職に適したエージェントがあるので、あなたに合うものを以下▼の記事で探してみてくださいね!
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統計検定2級とは?


統計検定2級とは、統計学の基礎知識をしっかりと理解しているかを問う資格試験です。
大学の教養レベルを想定しており、データアナリストとして働くうえでの最低限の素養を証明できます。
統計検定2級の概要は以下▼の通りです。
統計検定2級の試験概要 | |
試験時間 | 90分 |
---|---|
出題形式 | 4~5肢選択問題 |
問題数 | 35問程度 |
合格水準 | 60点以上(100点満点) |
過去の合格率 | 約48% |
出題範囲 | こちらを参照 |
受験料 | 7,000円(学割価格:5,000円) |
受験方法 | CBT方式 (コンピュータを利用して試験を実施する方式) |
試験会場 | 全国のテストセンターなど |
受験日 | 通年 |
当日の持ち物 | 写真付き身分証明書、電卓 |
また、受験者の年齢分布については、21歳〜23歳(=大学生)が圧倒的に多く、その他では20代後半〜30代前半の人が多いようです。(下図)


出典:統計検定公式HP
試験では、平均や分散といった基本的な統計量に加え、回帰分析や仮説検定など実務で活かせる知識も出題されます。
僕がこの資格をおすすめする理由は、統計の知識を「なんとなく理解している」状態から「言語化して説明できる」レベルに引き上げられるからです。



転職市場においても、スキルの裏付けとして評価されやすくなりますよ!
特にデータアナリストとしてスキルアップを目指す人にとっては、非常にコスパの良い資格といえます。
合格率は50%未満のため決して簡単な試験ではありませんが、正しい方向性で勉強を進めれば十分に合格できるでしょう。
統計検定2級合格までの道のり【現役データアナリストの体験記】


現役データアナリストの筆者がなぜ統計検定2級を受験しようと思ったのか、気になっている人も多いと思います。
ここでは、僕が統計検定2級を勉強をしようと思った理由と、一発合格するまでの勉強内容(道のり)について詳しくお伝えしていきます。



統計検定2級に少しでも興味がある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
なぜ統計検定2級を受験したのか?
僕が統計検定2級を受けた理由は、「データアナリストとしての市場価値を高めるため」です。
今後データサイエンス領域でキャリアアップしていくには、統計の知識が必要不可欠だと感じています。
もともと僕は大学時代に統計学を専攻していましたが、10年近く経ってほとんど忘れてしまっていました。



実務ではSQLやTableau(BIツール)のスキルばかりに集中していて、理論的な裏付けが弱いと感じていたんです…!
加えて、リクナビネクストやビズリーチなどの転職サイトで「統計検定2級の保持」が必須条件や歓迎条件に含まれている求人をよく見かけました。
資格取得が最終目的ではありませんが、体系的に学び直すことでスキルの裏付けができると考えたのです。



僕にとって統計検定2級の学習は、「知識の再構築」と「市場価値の強化」双方に効果的な手段だったと感じてます!
実際の勉強期間と勉強時間は?
僕が勉強を開始したのは2月12日で受験日が6月22日でしたので、結果的に約4カ月間の勉強で一発合格できました。
本業や副業で1日のスケジュールがほとんど埋まっている状況だったため、仕事が始まる前の朝の時間(約30分)を有効活用して毎日コツコツと勉強を積み重ねました。
また、実際に勉強した合計時間は、2,480分(約40時間)です。





一般的には合格に50時間〜60時間必要と言われていますが、それより少ない学習時間でも合格できました!
コツは、毎日少しでも勉強を続けることです。
短時間でも習慣化すれば、知識は確実に定着します。
特に統計検定2級は専門用語が多いため、一気に覚えるより少しずつ反復するほうが効率的でした。
勉強に使用した教材は?
統計検定2級の勉強で使用した教材は以下の3冊だけ▼です。
1冊目の『統計学基礎』は、理論を学ぶために最初から最後まで読み込みました。
一通り基礎をおさえた後は、実際の問題形式に慣れるために、
- 『統計検定2級 公式問題集 [CBT対応版]』
- 『統計検定2級 公式問題集 [2011〜2013年]』
をAmazonで購入し、どちらも2周ずつ解きました。
現在はすべてCBT試験形式ですが、「2011〜2015年あたりの過去問がCBT試験形式とかなり似ている」という話を聞いたことがあったため、2011〜2013年の過去問を購入しました。



古い内容とはいえ、出題傾向の把握に役立ちましたよ!
また、問題を解くために必要な用語や公式などについては、自分専用の「公式用ノート」▼を作り、『統計学基礎』を都度見返さなくて済むように工夫しました。





試験直前にサクッと復習することもできるので、めちゃくちゃおすすめですよ!
統計検定2級の受験から合格までの流れ


統計検定2級の受験は、申込から合格まで一連の流れをしっかり理解しておくことが大切です。
以下に、実際に僕が経験した流れを詳しくご紹介します。
試験会場を選ぶ
オデッセイコミュニケーションズのテスティングサービス(Odyssey CBT)のサイトに飛びますので、試験概要や試験の流れをしっかりと読んでおきましょう。


その後、「1.試験のお申し込み」から「試験会場を探す」をクリックします。


統計検定2級は、全国各地のCBT会場で受験可能です。
自宅近くや通勤途中にある会場を選べるため、受験のハードルはかなり低くなっています。
僕は「オデッセイ テスティング センター 有楽町店」を選択しました。


試験日を選ぶ
この後の流れは、各試験会場によって異なります。
問い合わせフォームから「統計検定2級の受験をしたい」旨の連絡をする会場や、試験会場のサイト上で申し込みを行う会場もありました。
「オデッセイ テスティング センター 有楽町店」では、試験会場のサイト上で申し込みを行う必要があったため、手順に沿って手続きを進め、最終的に試験日(6月22日)を選択しました。




会場からの案内に従って受験料を支払う
試験会場と日時を決めたら、あとは試験会場のサイトの案内に従って受験料を支払います。



統計検定2級の受験料は7,000円(税込)です!
支払いが完了すると、メールで「受験票」にあたる情報が届きます。


当日はこのメールを提示する必要があるので、お気に入り登録するなどしてすぐに提示できるようにしておきましょう。
Odyssey IDに登録する
統計検定2級受験には「Odyssey ID」が必須です。
これは試験運営会社であるオデッセイコミュニケーションズが提供するIDで、試験の成績や合格証を管理するために使います。
登録は無料で、Odyssey公式サイト▼から数分で完了します。
登録が完了すると、以下のようなメールが届きます。


試験当日に、OdysseyのIDとパスワードの入力が必要になりますので、必ず覚えておくようにしましょう。
試験を受ける
当日は指定された時間までに会場に到着し、身分証明書を提示して受付を済ませましょう。





受付終了時間(受付開始10分後)までに会場に到着しないと受験できないので注意してくださいね!
試験はパソコン上で行われ、計算用のA4用紙(2枚)と統計数値表(t値やF値など)が支給されます。
持参した電卓が使えるかどうかは、事前に確認しておくと安心です。
問題はすべて選択式で、分野は記述統計から推測統計まで幅広く出題されます。



僕が受けた回では、過去問に出ていたような問題が複数含まれていました!
なお、制限時間(90分)より前に試験を終了することも可能です。
試験が終了すると、その場でスコアと合否が表示されます。
帰りに受付でA4サイズの「統計結果レポート」▼を手渡され、試験終了です。


合格証が届く
後日、正式な合格証がOdyssey IDに登録した住所宛に郵送されます。
到着までに4週間〜6週間ほどかかるため、転居予定がある人は事前に登録情報を確認しておきましょう。
統計検定2級のおすすめ学習方法<5ステップ>
統計検定2級に合格するには、体系的な学習計画が欠かせません。
特に社会人は勉強時間が限られるため、効率の良い手順が重要です。
ここでは、学習期間を12週間(約3か月)と想定した時のおすすめ学習方法をご紹介します。
【Step1】『統計学基礎』(公式教材)を読み進める


まずは基礎理論を押さえるために、統計検定協会公式の『統計学基礎』をしっかりと読み込みましょう。
この教材は2級試験の出題範囲に完全対応しており、特に
- 記述統計
- 確率分布
- 推定
- 検定
といった重要テーマを網羅しています。



おすすめの学習期間は約4週間です。1日30分でもいいので、毎日少しずつ読み進めましょう!
【Step2】統計Web(統計学の時間)を読み進める


『統計学基礎』だけでは難しいと感じたら、並行して「統計Web(Step1. 基礎編)」も活用してみてください。
このサイトは無料で統計学の基礎を学べるオンライン教材です。
特に視覚的な図解が豊富で、平均値や標準偏差などの概念が直感的に理解しやすくなっています。



僕自身はあまり利用しませんでしたが、初めて統計学に触れる人にとっては入り口として最適ですよ!
難解な数式が出てくる前に、基礎の考え方に慣れておきましょう。
【Step3】公式問題集(CBT対応版)を解く


理論を一通り学んだら、次は『公式問題集(CBT対応版)』に取り組みましょう。
この問題集は最新のCBT方式に対応しており、実際の試験形式と同じレベルの問題が揃っています。
最初は時間を気にせず、解説を読みながら進めるのがおすすめです。



1〜2週間かけて、すべての問題を1回ずつ解いてみましょう!
【Step4】公式問題集(過去問)を解く


CBT対応版を解いたら、さらに力をつけるために過去問に挑戦します。
おすすめは『公式問題集(2011〜2013年)』など2010年代前半の問題です。
現在のCBT試験と構成が近く、類似問題が出題されることもあります。
学習期間は3〜4週間を想定し、理解できるまでじっくり解くと効果的です。



試験時間(90分)を計って本番さながらに解いてみるのがおすすめですよ!
【Step5】Step3とStep4を解く(2周目)
仕上げのステップとして、Step3とStep4で解いた問題をもう一度復習しましょう。(目安:2〜3週間)
1周目で間違えた問題だけでなく、基本的にはすべての問題を解き直してください。
2周目ではスピード感を意識して取り組むのがコツです。
特に確率や仮説検定などの計算問題は、時間配分の練習にもなります。



過去問とほぼ同じ内容の出題もあるため、復習しておくことで本番での得点源になりますよ!
【体験談】統計検定2級を受験する際の注意点


統計検定2級を初めて受験する場合、当日の環境やシステムに慣れていないと戸惑いやすいです。
特にCBT方式(パソコン受験)は、紙の試験とは勝手が違います。



僕自身も、「事前に知っておいて良かった…」とホッとしたことがいくつかありました!
ここでは、実際に受験して気づいた注意点をまとめました。
2級の試験はCBT方式のみである
現在、統計検定は1級を除き、すべてCBT方式(コンピュータによる試験)で実施されています。


出典:統計検定公式サイト
事前に配布される紙(A4用紙2枚)に計算式などのメモを取りながら進められますが、最初は操作に戸惑う人もいるかもしれません。
持ち込み可能の電卓かを確認する
CBT方式の試験では電卓が使用できますが、どんな電卓でもOKというわけではありません。
統計検定の公式サイトによると、
- 四則演算(+-×÷)や百分率(%)、平方根(√)の計算ができる普通電卓(一般電卓)または事務用電卓
- 上記の電卓を超える計算機能を持つ金融電卓や関数電卓、プログラム電卓、グラフ電卓、紙のメモ帳/電子メモパッド付の電卓、電卓機能を持つ携帯端末
と明確に定められています。



使う電卓に悩んでしまう人は、Amazonや楽天でCASIOの電卓▲を買っておけば間違いないですよ!
試験会場での貸し出しは基本的に行っていないため、当日慌てないように準備しておくことが大切です。
A4サイズの紙で計算の練習をしておく
試験当日は、計算用紙として白紙のA4用紙が2枚支給されます。(裏表使用可)
普段からA4用紙で式や計算過程を書き出す練習をしておくと、本番で慌てずに済むでしょう。
OdesseyIDとパスワードを付箋などに書いておく
試験当日、受付を済ませた後は電卓以外すべての持ち物をロッカーにしまう必要があります。
実際の会場に入った後にパソコン上でOdysseyのIDとパスワードを入力する必要がありますが、スマートフォンなどが使えないため、事前に付箋などに書いておくのがおすすめです。



OdysseyのIDとパスワードのみを書いた付箋であれば、試験会場内に持ち込み可能です!
過去問とほぼ同じ問題が数問出る
試験を受けて感じたのは、「過去問そっくりの問題が出た」という点です。
特に、2011〜2013年の公式問題集と似た内容が数問出題されていました。
公式問題集を2周以上解いていたおかげで、本番でも見覚えのある設問に落ち着いて対応できました。
統計検定2級は完全な暗記では太刀打ちできませんが、出題傾向を理解することは大きな武器になります。



公式問題集(過去問)は必ず解いて、出題のパターンを学んでおきましょう!
合否結果は受験後すぐに判明する
試験が終了すると、その場ですぐに合否結果が画面に表示されます。
僕も「終了する」ボタンを押した瞬間に合格の文字が出て、達成感が一気に湧いてきました。



ちなみに、合格証自体は後日(4週間〜6週間後)郵送で届きます!
再受験は7日後から可能である
もし不合格だった場合でも、再受験は最短で7日後から可能です。
この制度のおかげで、試験の緊張感を維持しながら短期的にリベンジができます。
とはいえ、無計画な連続受験は費用やメンタルへの負担が大きいです。
受験後はスコアレポートをしっかり分析し、どこが苦手だったかを確認してから再チャレンジするのがおすすめです。



冷静に振り返って対策を立てることで、次回の合格率が高まりますよ!
【まとめ】統計検定2級合格で、データアナリストとしてレベルアップを!
統計検定2級は、データアナリストとしてスキルの信頼性を高めたい人にとって非常におすすめの資格です。
現役データアナリストである僕自身も、記述統計や仮説検定など実務に直結する基礎的な知識を体系的に学ぶことができました。
統計検定2級に挑戦することで、“データを正しく取り扱える人材”としての市場価値を高めていきましょう。



最初の一歩は、『統計学基礎』▲を読み進めることです!1日30分でも続ければ、確実に力になりますよ!
データアナリストでキャリアに輝きを!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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