Tableauの円グラフで「その他」を常に最後にする方法【Tableauノウハウ】
Tableauユーザーの皆さん、こんにちは!
Tableauで円グラフを作成する際、項目数が多い場合は「その他」でひとまとめにすることが多いのではないでしょうか?
しかし、降順で並べ替えようとすると「その他」が必ずしも一番最後にならないので、見栄えが悪い円グラフになってしまいます。
そこでこの記事では、円グラフで「その他」を常に最後にする方法について、具体的な手順に沿って丁寧にご説明していきます。
- Tableauで円グラフの「その他」の項目を整理したい人
- Tableauのセットや計算フィールドの応用を学びたい人
- 業務でTableauを使う「データアナリスト」という職種に興味がある人
この記事を参考に、Tableauでのデータビジュアライゼーションをさらに効果的に活用しましょう!
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完成イメージ
完成イメージは上図のとおりです。
割合としては「その他」の54.31%が最も大きいものの、並び順は一番最後になっていることがわかります。
また、[顧客区分]や[オーダー日]などのフィルターを変更しても、常に「その他」が一番最後に並ぶようにしています。
なお、Tableau Publicにも手順を作成していますので、是非あわせてご覧ください!
Tableauの円グラフで「その他」を常に最後にする手順
それでは実際に、Tableauのパラメーターを使って円グラフのドリルダウンを行う方法を、順を追って解説していきます。
今回は、都道府県別の売上ランキングにおいて、「上位5位+その他(6位以下)」を円グラフで作成したいと思います。
手順1:セットを作成する
セットを使って、「都道府県別の売上ランキング上位5位」を作成します。
[都道府県]を右クリックし、作成>セットを順にクリックします。
次に、ポップアップ画面で「上位」タブに移動し、フィールド指定のところで「上位5位」「売上」「合計」と設定します。
手順2:凡例用の計算フィールドを作成する
凡例用の計算フィールドを作成します。
★都道府県_凡例用
IF [都道府県 セット]
THEN [都道府県]
ELSE ‘その他’
END
手順3:円グラフを作成する
下記の手順に沿って、通常の円グラフを作成します。
- 画面サイズを「ビュー全体」に変更
- マークカードのグラフタイプを、自動→円グラフに変更
- 角度:[売上]を追加
- 色:[★都道府県凡例用]を追加
- ラベル:[★都道府県凡例用]と[売上]を追加
手順4:ラベルを変更する
ラベルにある[合計(売上)]を右クリックし、簡易表計算>合計に対する割合 を順にクリックします。
手順5:並べ替え用の計算フィールドを作成する
「その他」を常に円グラフの一番最後にするために、並べ替え用の計算フィールドを作成します。
「その他」の合計がマイナスであれば確実に「その他」を常に最後にできるため、以下の計算式を使用しています。
そのため、「-1」ではなく「-1000」などでもOKですよ!
★売上その他を最後に
IIF([★都道府県凡例用]=’その他’,-1,[売上])
手順6:並び替えをする
色にある[★都道府県凡例用]を右クリック>並べ替え から、下記のように設定します。
- 並べ替え:フィールド
- 並べ替え順序:降順
- フィールド名:[★売上_その他を最後に]
手順7:コンテキストフィルターを追加する
必要に応じて、フィルターをかけたい項目をフィルターシェルフに追加します。
今回は、[オーダー日](年)と[顧客区分]をフィルターとして使用しました!
なお、これらのフィルター(ディメンションフィルター)は、先ほど作成したセット(売上上位5位)よりも早くかかる必要があります。
そのため、追加したフィルターを右クリック>コンテキストに追加 から、「コンテキストフィルター」に変更しておきましょう。
手順8:色などを微修正する
必要に応じて、円グラフの色などを修正します。
下図は、「2024年」の「大企業」の売上ランキングです!
以上で完成です!
まとめ
以上、Tableauの円グラフで「その他」を常に最後にする方法を解説しました。
これらの手順を通して、初心者でも簡単に「その他」を最後に表示する円グラフを作成できるようになります。
ぜひこの方法を活用して、Tableauでのデータ可視化を一層向上させていきましょう!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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