【Tableau 2025.1】主な新機能をご紹介!<プロジェクトツリー、カスタムテーマ etc…>

この記事では、2025年3月にリリースされたTableau 2025.1の主な新機能について詳しくご紹介します。
現役のTableauデータアナリストである筆者が、Tableau初心者の人でも分かりやすいように解説しています。
Tableauはデータ分析やビジュアライゼーションの強力なツールとして広く使われていますが、2025.1ではさらにその機能が強化されました。
- Tableau 2025.1の新機能について知りたいTableauユーザー
- これからTableauを導入・利用しようと考えている人
- 業務でTableauを使う「データアナリスト」という職種に興味がある人

僕自身の所感も交えて紹介しているので、ぜひ気軽に最新情報をチェックしてみてください!
Tableauのスキルを向上させる最も効率的な方法は、実務経験を積むことです。
そのため、スキルアップが見込める会社に転職をしてTableauに関する様々なプロジェクトを経験していくのがおすすめ。



事業会社よりも、データ分析のコンサルティング会社への転職の方がおすすめですよ!
一方、まずは独学でスキルアップしたいという人は、『Tableauによる最強・最速のデータ可視化テクニック』▼を1冊買って勉強しておくと良いでしょう。



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Tableau Desktop【2025.1 新機能】


まず初めに、Tableau Desktopに関する主なアップデート情報です。
論理テーブルデータソースフィルター


リレーションシップを使って複数のテーブルに接続する際、リレーションを適用する前、すなわち論理テーブルレベルでフィルターできるようになりました。
例えば上図のようなリレーションシップを組み、画面右上のデータソースフィルターからオーダー年を2023年と2024年のみに絞ったとします。
2024.3まではこのフィルターの適用が「リレーションシップ全体」に限定されていましたが、2025.1では論理テーブル単位(今回の場合「オーダー」シート)で選択できるようになりました。



カスタムSQLに依存せず無関係なデータをフィルター処理でき、よりパフォーマンスの高速化が図れそうですね!
カスタムテーマ


ワークブックのカスタムテーマをインポート/エクスポートできるようになりました。
以下の手順を行うと、既存のダッシュボードと今後作成するダッシュボードのテーマを統一させることができます。
- 既存のワークブックを開き、書式設定>カスタムテーマのエクスポート をクリック
┗テンプレートとして使用する - 新しいワークブックを開き、書式設定>カスタムテーマのインポート をクリック
- 1.でエクスポートしたjsonファイルを取り込む



ダッシュボードごとに同じ書式設定をする手間が減り、業務効率が向上しそうですね!
なお、既存のワークブックではなくテンプレートをイチから作成したい場合は、Custom Theme Generator▼を利用するのがおすすめですよ。


表のViz 拡張機能の強化
バージョン2024.3から導入された「表のViz 拡張機能(テーブルViz拡張機能)」について、機能がさらに強化されました。
具体的には、2025.1から以下のような機能が実装されています。
- フィールド名を変更できるように
- フィールドの各項目を変更できるように(別名の編集)
- ヘッダーが非表示にできるように
- フォントで「Tableau Book」などが設定できるように
- フィールドの各項目の配置が変更できるように(左揃え、中央揃え、右揃え)
- 矢印ボタンでフィールドの順序を変更できるように



僕個人的には、各項目(セル)の配置を変更できるようになったのがめちゃくちゃ嬉しかったです!
Tableau Desktop上の Tableau Agent [※Tableau+]
2024.3までは、
- Prep(Prep Builder)
- Catalog(Data Catalog)
- Web(Tableau Cloud)
の3製品に対してのみTableau Agent(会話型 AI アシスタント)が利用できましたが、2025.1からTableau Desktopでも利用可能になりました。
ただし、現時点での対象は「Tableau+エディションのユーザーのみ」となっています。





Tableau+(Tableau Plus)については、上記▲の記事もあわせてご覧ください!
Viz 読み込み進行状況ダイアログ




2025.1より、
- ワークブックを開く時
- Vizを変更した時(フィルター操作など)
に、「Viz 読み込み進行状況ダイアログ」が表示されるようになりました。
これにより、視覚化の読み込みに時間がかかる場合に明確な更新情報を確認することが可能です。
今までは「クエリを実行しています。」という表記のみでしたが、進捗状況を知らせる進行状況インジケーターが表示されるようになっています。



ちなみに、この機能はTableau Cloudにも実装されていますよ!
- いま、どんな処理を行っているか?
- 具体的にどこの処理で時間がかかっているのか?
といったことがわかるため、不要な待ち時間をなくせるようになるでしょう。
ストレスの軽減や、より効率的なワークフローを実現にも繋がります。
Tableau Cloud【2025.1 新機能】
続いて、Tableau Cloudに関するアップデート情報です。
Web 作成におけるデフォルトの日付と数値の形式


Tableau Cloud上でダッシュボードやワークシートを作成・編集する際、メジャーフィールドや日付型フィールドの「既定のプロパティ」を設定できるようになりました。
これにより、既定の設定をしたいと思った際に、わざわざTableau Desktop上で編集してパブリッシュし直すといった手間を減らせます。
メールアドレスとユーザー名を切り離す


以前までは、Tableau Cloudに登録する「メールアドレス」と「ユーザー名」は必ず同一でした。
そのため、会社のメールアドレスが変更になった場合に、大事なメールの通知が届かないという状況が発生していました。
今回の2025.1からユーザー名とメール アドレスを切り離すことが可能になったため、ユーザーは Tableau Cloudから重要な通知を受け取るために最新情報を入手できます。



画面右上のアイコン>マイアカウントの設定>設定から、メールアドレスを変更できますよ!
VizPortal のプロジェクト ツリー


プロジェクトツリービューは、Vizportalインターフェイスに追加されたオプションのナビゲーションスタイルです。
複数のレベルにネストされた多数のプロジェクトがある際、今までは画面上部の階層でしか確認ができませんでしたが、ツリー形式で目的のプロジェクトにたどり着けるようになりました。
ごみ箱



この機能は2025.1.0では実装されておらず、2025.1.1以降のマイナーアップデートで実装されるようです…!
Tableau Cloudにゴミ箱機能が追加されます。
これにより、ワークブックやデータ ソース、プロジェクトなどを誤って削除してしまった場合でも復元できるようになります。
なお、復元可能(アクセス可能)な期間は「30 日間」です。
Tableau Cloudリリースプレビュー [※Tableau+]
Tableau Cloudの最新リリースを、一般公開よりも2週間以上早くチェックできるようになる機能です。
Cloud管理者が新サイト作成する際に、「Release Preview – US East – Virginia」というリージョンを選択することで閲覧可能になります。



おそらくですが、リリース確認用にサイトを作り、確認し終えたらサイトを削除しちゃって問題ないかなと思います!
このプレビュー機能は、現時点での対象は「Tableau+エディションのユーザーのみ」となっています。
VizQL データ サービス API
VizQL データ サービス APIとは、ユーザーがビジュアライゼーションを介さずにTableauのデータソースにプログラム的にアクセスできるAPIです。
具体的には、以下のようなことが可能になります。
- Tableau外部からのデータアクセス
┗Tableau CloudやServerにパブリッシュされたデータソースに外部システムから直接アクセス可能でき、これまで必要だったTableau製品を介さずに利用可能 - 柔軟なデータ活用
┗プログラムによる自動処理やWebアプリケーションへの統合ができ、データをApple Watchなどの多様なプラットフォームで活用可能 - 視覚化なしでのデータ利用
┗データの視覚化を必要とせず、直接データモデルにアクセスできるため、効率的なカスタムソリューション構築が可能
Tableau Prep【2025.1 新機能】


続いて、Tableau Prepに関するアップデート情報です。
Tableau Prep の入力および出力先フィルター
データ処理フロー内で特定の条件に基づいてデータを抽出・フィルタリングし、指定した形式や場所に出力できる機能です。
これにより、複雑なフィルタリング条件を設定してデータを効率的に加工し、分析に適した形式で保存することが可能になります。
さらに、パラメーターを利用して動的な条件や出力先を柔軟に指定することもできます。
Tableau Pulse【2025.1 新機能】
最後に、Tableau Pulseに関するアップデート情報です。
データソースの目標設定
以前まで、目標設定する場合はTableau Pulse上で目標の数字を手入力するしか方法がありませんでした。
しかし2025.1から、データソース側で売上目標などのフィールドが含まれる場合は、そのフィールドを使って目標を参照できるようになりました。



絞り込む期間によって動的な目標を可視化できるようになったのはありがたいですね!
まとめ
以上、Tableau 2025.1の主な新機能について解説してきました。
Tableauはアップデート頻度が年3回あり、これからもまだまだ新たな機能が追加されていくと思います。
Tableauの今後の新機能も非常に楽しみですね。



Tableauに置いていかれないように、皆さんも積極的に新機能のインプットをしていきましょう!
これからTableauをより一層使いこなしていきたい人は、今すぐ転職エージェントに登録してスキルアップが見込める会社への転職を検討しましょう。



TableauやSQLのスキルを持つデータアナリストは今後も非常に高い需要が見込まれているので、年収アップできる求人も見つかりやすいですよ!
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現役Tableauデータアナリストの僕がおすすめするデータ分析の本5選については、上記▲の記事も参考にしてみてくださいね!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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